別荘民泊プロデューサーの羽田徹です。
何改めて肩書から名乗ってるの?
と、思われた方もいらっしゃるでしょう。
なぜなら、現在、別荘民泊プロデューサーを商標登録出願中だからです。
これも、現時点で僕しか名乗っていない肩書きですが、それを今後も権利を守ろうと思うと商標登録が必要です。
僕も別荘民泊を始めてもうすぐ4年になろうとしています。
運営する別荘民泊も10軒になりました。
田舎の別荘地や観光地近くの物件を民泊にすると言う手法は、当時はまだまだマイナーでした。
今でも個人ベースでやっている方は多いですが、会社として10軒もの物件を自社で持って運営している所は数少ないでしょう。
【民泊と簡易宿所の違い】
さて、民泊を管理をする上で大切なのは管理会社選びです。
僕は現在10軒ある内、自社で直接管理しているのは5軒。
他社に管理をお任せしているのが5軒。
ちょうど半分です。
自社管理物件は物理的距離が近くて、万が一何かあったら行ける範囲です。
また、自分で見に行き状況を把握できる範囲で管理しています。
他5軒は、石垣島や那須など、距離的にも遠く管理困難な物件です。
また、簡易宿所で運営できる物件は自主管理可能ですが、民泊でしか運営できない物件は住宅宿泊管理業者の許可を受けた民泊代行会社に依頼する必要性があります。
定期的な保健所への届け出義務があります。
民泊は素人の方が運営する前提で参入のハードルは低いのですが、報告義務などは厳しいのです。
だから、僕は簡易宿泊所で旅館業が取れる物件は民泊では無く簡易宿所で許可を取るようにしています。
民泊は年間の稼働が180日の制限がありますが、簡易宿所は365日稼働OKです。
経営的に見ても稼働数が多い方が有利です。
民泊だと180日制限があるため、価格も高く設定しないと利益がでません。
また、安く設定しすぎると、直ぐに180に達して、残りの日数は営業できないなんてことにもなり兼ねません。
僕が管理をお願いしている所は、ゲスト対応からクレーム対応、修繕などの管理も含めて全て見てもらっています。
これで、自分が稼働する必要性は減り、楽に物件を管理できます。
【管理会社の選び方】
僕の見極めポイントは下記です。
・地元に強い会社
・データで根拠ある管理方針を伝えてくれる
・単なる業務ではなく、物件価値向上まで考えている
・日々のやり取りが丁寧
・清掃会社との連携がスムーズ
・物件報告も丁寧に行ってくれる
残念ながら管理会社の中には会社が都市部にあり、遠隔でしか管理していない会社も多いです。
地元の事情も知らず、現地に愛着もない。
だからゲストとのやり取りも機械的で作業になっている場合があります。
そう言う対応だと、もちろんゲスト評価は低くなります。
しかし、一度管理してもらったら、そうそう簡単に変えられません。
だから、契約前にちゃんと確認をしましょう。
例えばこんな質問をします。
・御社の管理物件と近隣類似物件とを比較するデータを見せて下さい
・物件は特定の管理担当がいますか?
・緊急対応の体制はどうなっていますか?
・他の物件との差別化をどのように図っていますか?
・宿泊費の設定方針と、価格決定ロジックを教えて下さい
・御社の管理物件で、この地域の平均客単価と収益モデルを見せて下さい
ちゃんとロジックを持って管理しているところは、データをしっかり持っています。
地元の管理会社なら、数字も直ぐに出てくるでしょう。
ダメな会社はデータや根拠を示しません。
「会社の保有するデータは外部にはお見せできません」なんと言ったりします。
いやいや、データを示せないのであれば、どうやって判断するんですか?
根拠なく感覚や当てずっぽうで経営するんですか?って、僕は言ってやりました。
【管理会社丸投げは失敗の元!】
正直、こう言う管理会社は別荘を持っているある程度お金に余裕のあるオーナーを相手にして、不動産に関しても全くの素人で何も分からないお客様を相手にしています。
そう言うオーナーは丸投げで、あまり管理に関しては無関心なので、何も言わずに管理会社の言いなりになっている人が多いです。
しかし、断言します。
管理会社丸投げ、お任せでは絶対に成功しません!
なぜなら、管理会社は管理をしない方が利益が出る仕組みになっています。
清掃費を除いて売り上げの20%前後を持っていく訳です。
取り分のパーセンテージは同じですから、正直管理コストをできるだけ下げて、自社の取り分を多くして利益を残そうとします。
丁寧にやればやるほど、ちゃんと管理すればするほど利益は下がるのです。
だから、何も言わないオーナーは後回しです。
それが管理会社と言うものだと理解して下さい。
しかし、地元に根付いてやっている会社は違います。
ふ思い入れもあり、地元で悪い評判が立つと一気に信頼を失います。
観光で地元を盛り上げようと言う志もあるし、ゲストにも地元ならではの情報をお伝えできます。
【管理会社を育てると言う考え方】
しかし、そんないい会社はなかなかありません。
ちなみに僕の会社は管理の請負はやっていません。
なぜなら頑張れば頑張るほど自社の利益が少なくなるビジネスは僕にはできないからです。
自社物件の管理であれば、頑張れば頑張るほど評判も良くなりお客様も増えます。
だから頑張り甲斐があるのです。
自社の物件は管理しますが、他社物件を管理しないのは、そう言うポリシーがあります。
そのように、そもそも外部に委託する管理は利益相反で矛盾したことをやっているので、オーナー側がしっかり管理会社に対して管理したり要望を伝えないと、本当に放ったらかしになります。
僕は、かなり管理会社にも要望を出しますし、改善の余地があるところは改善要求もします。
【管理会社はメリットあるの?】
でも、そんなうるさいオーナーは管理会社も付き合うメリット無いんじゃない?
そう思うでしょ?
でもね、僕の物件は稼働率と収益性も地域No.1と言う実績があるんです。
この実績は管理会社の実績にもなるんです。
僕が煩く言うのは大変だと思いますが、そのお陰で地域No.1の実績を訴求してお客様を増やせます。
だからWin-Winの関係なのです!
やはり管理会社も実績が大事です。
地域No.1の物件を管理している。
これに勝る実績はあるでしょうか?
だから、ダッグを組んでできるのです。
僕の管理ノウハウだって知ることができます。
僕だって地元の情報を得られるメリットがあります。
そうやってお互い切磋琢磨して成長していけばいいのです。
こうやって、管理会社とも良好な関係を作って行くことが大切です。
【ライバルが増えて大丈夫?】
これも心配されることです。
さて、問題です。
ライバルが増えて困るのはどういった物件でしょう?
それは、普段予約があまり芳しくない物件です。
ライバルが増えれば予約がさらに減ってしまいます。
しかし、ライバルが増えれば増えるほど予約が増える物件があります。
それは、上位1割の物件です。
これを僕は上位1割の法則と呼んでいます。
ライバルは増えれば増えるほど、その地域にお客様を呼び込むことに繋がります。
ラーメン屋が集まるストリートには、ラーメン好きが集まって来ると言う法則と同じです。
その結果どうなるか?
人気店には更なる行列ができますよね?
これが、上位1割の法則です。
要するに上位1割の人気になってしまえば、ライバルが増えれば増えるほど人気になると言うことです。
だから、僕としてはライバルが増えるのは大歓迎なのです。
これも商売の奥深さですね。
【民泊成功には物件の見極めと管理】
もう、これに尽きます。
どれだけ頑張っても、物件が悪ければお客様はきません。
一方、どれだけ物件が良くても管理が悪いと人気物件になれません。
丸投げ、投資目的はダメです。
民泊は事業です。
投資ではなく、事業として取り組める人しか上手く行きません。
物件は本当に管理が命です。
僕の場合は、自社に管理ノウハウがしっかりありますので、他社さんに委託していても丸投げにはなりません。
こちらにもノウハウがありますから、怠慢は分かります。
無知が一番怖いです。
なぜなら、分からないからいいなりになるからです。
僕は賃貸用マンションも持っていたことがあります。
管理会社は賃貸が付けば実績になりますから、オーナーにはお金を掛けさせてリフォームをしろといいます。
管理会社は何の負担もなく客付けは楽になるからです。
僕も一度、管理会社の言いなりになって、キッチンをシステムキッチンに替えたり鍵をカードキーに変えたりしました。
しかし、その物件のターゲット層は駅から遠くても古くても良いから広くて安くて環境の良い物件を探している方です。
正直、システムキッチンやカードキーなど、求めていないのです。
大事なのはターゲットに合ったサービスなんです。
この時は全くもって無駄な出費をしました。
しかし、お金を掛けるべき所はケチってはいけません。
僕の別荘民泊のコンセプトで外せないのが薪ストーブです。
高級宿では無く、リーズナブルな宿なのに薪ストーブがある贅沢がウリです。
しかし、薪ストーブは1台100万円以上する高級品です。
物件の購入費用が安く済む分、薪ストーブに予算が割けるのです。
薪ストーブがあるだけで非日常空間になり、高級感も出ます。
それがお客様にも支持されて、通常閑散期になる冬場でも予約がはいるのです。
こう言った、お金をかけるべき所にはしっかりかけることで、他の物件との差別化が図れます。
民泊は簡単に儲かる訳ではありません。
事業としてやるべきことわやらないとうまく行きません。
まずは、僕の別荘民泊に泊まってみて下さい!
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